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「挿入→射精」のワンウェイSEXを卒業しよう②
~女性の快楽を彼氏が疑似体験~


女性の満足は一人ひとりちがう

セックス

女性から『セックス中、男性に言われて困るセリフ』としてよく聞くもののひとつに「もうイキたい?」というのがあります。
気持ちよくなっている最中なので、ウンとうなずく人がほとんど。
すると彼氏はガーッと腰を高速で打ちつけてきて、これをフィナーレとしておしまいにしようという……。
多くの女性はここで(おそらくは腰の力に負けて)うめいたり、叫んだりして彼にしがみつき、何となくイッたというムードになってしまいます。
さらにここでもう一度、「イッちゃった?」と聞いてくる男性もいますが、(う~ん、なんかチョットちがうんだよな~)と思ったとしても、そうは言いづらいものです。
愛情や親しみが少しでもあれば、いったことにするような気がします。

男性は射精のような「明確なエンドマーク」が女性にもあるはずだと思いがちなんですね。
ところが女性のセックスの展開は人それぞれで、一回ドーンと深くいきたいという人もいれば、何回も派手な花火を打ち上げたい人もいるし、なだらかに何度も盛り上がることを繰り返したい人もいます。
これはペニスに性感帯が集中していて、射精という目にみえる結果がついてくる男性には、なかなかわかりづらいことのようなんです。

そのため昔は「男は出しさえすればいいと思っている」「射精したら人が変わる」とも言われていました。
しかし、今世紀に入ったあたりから、性の探求に熱心な男性たちの中に、「男性も女性のように繰り返してオーガズムを得ることができるのではないか」と考える人たちが出てきました。
そこで言われるようになったのが男潮やドライオーガズムの存在です。

精液を出すウェットなオーガズムに対して、前立腺をダイレクトに刺激して快感を高める方法がドライオーガズム。
私は最初、ドライオーガズムに夢中になる男性に対して、自分とは縁のない人たちだろうと思っていました。
要するに何もしないで女性にサービスしてもらいたいマグロ男性なんじゃないか……。
女性から異物を入れられたい、つまりM男性なだけなんじゃないか……。
器具による前立腺オナニーのほうが好きになり、女性を拒否するようになるんじゃないか……。
もう、疑いでいっぱい(笑)。

そうではないことを知ったのは、取材で体験者の人たちの話を聞いてからでした。
ある男性は直腸にポリープがないか検査を受けて、女医さんに指を入れられたときに前立腺が感じてしまったのだそうです。
思わず反応してしまいましたが、女医さんは慣れているため意に介さないらしいです。
このときの気持ちよさを男性は、
「ペニスをしごいたときとはちがう、うずくみたいな、いつまでもひたっていたいみたいな、延々と続く気持ちよさ」
と表現していました。

性に積極的な彼はさっそく彼女とおたがいのアナルに指入れを試し、気持ちいい入れ方を探求していきました。
図でわかるように前立腺は射精管をつつむクルミの実ぐらいの器官で、精液を作ったり、射精やオシッコのときにペニスを収縮させたりしているらしいのですが、まだ働きが解明されていない部分があるそうです。

前立腺 出典:What's?前立腺がん
https://www.zenritsusen.jp/what/


彼女の指先で前立腺をやさしくなでられると、直腸診察のときに偶然知った快感が、何倍にもなってよみがえってくるようでした。
触れてもいないのにペニスが勃起し、無意識に彼女の首に腕をまわし、髪をなでたり頬をこすりつけたり……。
「彼女のヴァギナに指を入れたとき、ペニスを挿入したとき、彼女もこんなふうに感じているのではないか」と想像していたそうです。

女性が体験している「挿入される」感覚や、ジワジワとゆっくり高まっていくここちよさを理解してもらうには、男性のアナルへのアプローチがいいかも知れませんね。

アナルを愛するために気をつけること

快感

アナルの快感には、種類の異なる二つの感覚があります。
一つは薄い粘膜をへだてて存在する前立腺への刺激―女性の場合はここに膣が存在するので、膣への圧迫を感じて気持ちよくなります。

もう一つの挿入される感覚ですが、これは少し複雑です。
はじめてアナルに異物を(最初は細い指一本だとしても)入れたときに感じるのは、実は排便感です。
アナル初体験の人の多くが「うんちが洩れそう!」と叫ぶのは、この感覚によるものです。
「今はアナルに指が入っているのだ、便が出ているのではないのだ」
と、脳の錯覚を解くにはほんの一瞬ですが時間がかかります。
「もし洩れたとしても大丈夫なのだ、ここには彼と自分しかいない、彼が望んでしていることだ」という安心感も必要です。
気持ちが落ち着くと、「便が出そうないやな感じ」は「直腸がゆっくりと開いていく快さ」に変わります(*1)。

この二つの感覚を知ることができると、アナルプレイが好きになれるはずです。
未知の快感領域を探求することは、とくに長く愛しあってきたカップルにとって、新鮮な悦びをもたらしてくれるでしょう。
しかし、アナルへのアプローチを続けていくには、いくつか気をつけるポイントがあります。

① アナルに無理な負担をかけない
肛門と直腸は排泄器官なので、膣より丈夫なのでは、と考える人がいます。
そこで太いディルドーを入れたり、ペニスで勢い激しくピストンしたりすると、肛門括約筋を傷つけてしまったり、痔瘻がある人の場合は出血や悪化をまねきます。
これは絶対に避けるべきこと。
痔疾がある人はアナルプレイは禁物ですし、アナルが健康な人も強い摩擦は避けましょう。

アナルを慣らしていくには「留置」が基本です。指でもアナルプラグでも、ガンガン出し入れではなく、挿入したままジッとして括約筋の緊張が解けるまで待ちます。

OVOのQ1のように直腸の奥に入れすぎないようストッパーがついていて、なおかつアナルの入り口付近が細くなっているものが使いやすいでしょう。
なぜなら異物感(便が出そう)を強く感じ、押し広げられて痛いと感じるのはアナルの入り口=括約筋。
ここが細くなっていると苦痛が少ないのです。

Q1

Q1は先端に向かってふっくらとふくらんでいるため、アナル全体でOVOを包むようなかたちになります。
まっすぐな棒状のバイブなどを入れるのにくらべ、おさまりがよく苦痛になりにくい構造です。
違和感がやわらいできたら、ストッパー部分のボタンを押して振動を起こしてみましょう。
波紋のかたちの部分から伝わるバイブレーションは、強弱3種、リズム2種の5パターンあるので、アナルをQ1にまかせた状態でキスや愛撫を楽しんでください。

② アナル内の雑菌に注意する
アナルに入れた指やバイブには、大腸菌をはじめとする危険な雑菌が付着しています。
うっかりアナルを刺激した指でヴァギナを刺激する、アナルに入れたバイブをティッシュで拭いただけで持ち帰る、などの不注意から膣炎などの感染が起こります。
指にはサックやゴムをつける、バイブは丸洗いできるものを使う、これは必ず守ってください。
Q1のように生活防水仕様のものは使用後にきれいに洗うことができます。

多くのカップルにとってアナルを愛することは未知のアプローチです。
安全に使用できるOVOでアナニー(アナル+オナニー)をセックスのバリエーションとして採りいれてみてはいかがでしょうか。

*1 【衝撃真実】人はなぜ大便で陶酔感を感じるのか? “あの感覚” の存在とそのメカニズムを研究者が実証(excite.ニュース 2014年2月18日)
アメリカ・プリンストン大学の胃腸科専門医・シェス博士によれば、便が体内を通過するとき直腸を膨らませて神経を刺激する。この刺激が性的快感と陶酔感を引き起こすのだという。
https://www.excite.co.jp/News/net_clm/20140218/Rocketnews24_414529.html

人間がセックスを行う目的

家族

私は過去に「性やエロスは汚らわしいものではありません。私たちはみな男女のセックスから生まれてきたんですから」と言っていました。
しかし、最近はこの表現はあまり使わなくなりました。
「試験管ベビー」と呼ばれた世界初の人工受精児は1978年の英国で誕生しました。そのベビー、ルイーズ・ブラウンさんも40歳(2018年現在)、2015年に半生を語っていますが(*2)、彼女とその妹(妹も体外受精児)の勇気と希望にあふれた生き方が、自然受胎をあきらめていた多くの人々にとって大きな励ましとなったことはまちがいありません。
日本でも2015年には新生児20人に1人が体外受精児であり(*3)、この子たちが学齢に達すればクラスに1人はいるということになります。
必ずしも挿入→射精というプロセスを経なくても、妊娠して出産することができるようになった今、セックスの目的は、

「パートナーとの絆をたしかめ、コミュニケーションを充実させる」
「おたがいの幸福感を高めあい、それを共有する」

という二つに集約していくのではないでしょうか。
たとえばアナルという生殖とは無縁の器官で快感を得ること、あるいは男性がドライオーガズムを知ること……人間がこれらの行為にふけるとセックスを行わなくなり、少子化に拍車がかかる、と指摘する人たちがいますが、私はそれは杞憂であるし、セックスという行動の意味をあまりに浅く見ていると思います。

女性と男性がお互いの快感の起こり方に興味を持ち、自分も体験してみようとすることは男女の関係をよくしていき、生殖以外の目的でのセックスの質を高めるものになるはずです。
女と男、という構造のちがう身体と脳をもった二つの性別が一つの社会を形成していくには、理解と協力が欠かせません。
セックスは社会の表面からは見えないところで秘めやかに行われるものですが、想像力と愛情によって静かに男女を結びつける重要な営みであることは、これからも変わらないでしょう。

*2 世界初の試験管ベビーは37歳、その人生を語る(ギズモード・ジャパン 2015年8月7日)
https://www.gizmodo.jp/2015/08/_37.html

*3 15年の体外受精、最多の42万件 赤ちゃん20人に1人(日本経済新聞 2017年9月12日)
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG11HDZ_S7A910C1CR8000/