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LOVE & SEX

マンネリ、その時ふたりは…!?
~環境が変える恋と愛のバランス~


マンネリは人間なら誰でも陥る恋愛感情の不調

マンネリ

恋愛という言葉には「恋」と「愛」、実は二つの言葉がふくまれています。
英語ではどちらも「love」ですが、私たちが日本語で言う「恋」と「愛」は少しニュアンスがちがうような気がします。
―私たちは恋と愛とを、どう使い分けているかしら?
OVO広報部にtwitterで寄せられたお悩みを読んでいて、ふと思い浮かべたお悩み相談がありました。

「付き合って4年になる彼とのマンネリがつらくなってきました。 だんだんと彼のために時間を割くことも、キスをすることさえ嫌になってしまいました。こういう段階になったら、もうおわりにした方が良いんでしょうか? 昨年はセックスも一回したかしてないかです……」

こういうお話は身の回りでもよく聞きます。パートナーがいながら、同じような気持ちで思い悩んでいる人はたくさんいそうです。また逆に、こんな悩みもよく聞きます。

「どうやら相手が私に飽きたみたいで、前のように相手をしてくれません。ほかに好きな人ができたの?ときくと、そんなことはないと言います。別れるつもりなんかない、と言ってくれますが、明らかに楽しくなさそうでつらいです」

何が原因なのか、いくら聞かれても本人もよくわからないから言えない。
密かに、「もう自分たちの関係はマンネリなんだ」と感じていて、それが原因といえば原因、でも相手が悪いわけではないから言えない…というケースです。

私も過去に経験がありますが、自分は何も変わっていないのに何が悪いのだろう、言ってくれたら変えるから、昔のように楽しそうにしてほしい、と悩みました。理由がわからないのが、ほんとうにつらかったです。
恋愛がすべての人に与えられた幸福になる機会だとしたら、マンネリはすべての人が陥る可能性のある「恋愛の不調症状」です。原因は、「恋」と「愛」という恋愛の二つの面のバランスがいちじるしく不均衡になっていること、と言えるでしょう。

コントロールがむずかしい「恋」と「愛」のバランス

「恋」と「愛」

人はなぜ人を好きになるのでしょうか。

自分とはちがう性に《女らしい人だな》《男らしい人だな》と好きになる……
自分や家族とはちがう容貌や性格に《型の異なる遺伝子を求めて》惹かれる……
そんな相手と精神的にも肉体的にも近づきたい、と思うのが恋という感情の正体だと思います。抱きたい、抱かれたいという気持ちも恋の重要なピースです。
お互いに恋の気持ちを伝えあって結ばれると、やがて恋とは別の感情が生まれます。

お互いを大切にしたい、
癒し癒されたい、
安らかな気持ちを共有したい、
相手の仕事や成功を支えたい、
いつでも飾らない自分でありたい、
家族になりたい……

これらの感情は、家庭を築いたり、育児をしたり、長い時間を共にするのに欠かせないものです。
人間のカップルは、自然に任せておけばどんどん愛情が深まり、恋の感情より大きくなっていきます。二人の仲は刺激的なものから安定的なものに変わります。……そんなある日、どちらかが気づきます。
「昔のようにときめいていない……?!」
これがマンネリ現象の正体で、人間の恋愛にはこれがつきものです。婚活アプリの開発会社の調査*1によれば、独身男性の66.4%、独身女性の80.7%が「結婚相手には刺激より安定を求める」と答えています。
つまりマンネリの原因は相手に対する愛情がなくなったのではなく、恋よりも愛情が勝るようになった、と前向きに考えるべきなのです。マンネリになったからと言って、イコール「嫌われた」「嫌いになった」と断じる必要はないということです。
*1 http://matchalarm.co.jp/news/archives/154

マンネリを放置せず、二人の環境を見直すキッカケに

二人の環境

ところが人間には、恋の刺激がなくなり愛の安定ばかりになった生活を苦にする人と、苦にならない人がいます。

身体的なことについて言えば、スキンシップだけでもオキシトシンというホルモンが分泌されるので、それだけで身も心もみたされる人がいます。オキシトシンは別名を「幸せホルモン」「愛情ホルモン」などと呼ばれ、オーガズムの瞬間に分泌されるものですが、実は手をつないでいるだけでも分泌されることがわかっています。
「刺激なんかなくてもいい。好きな人と手をつないで眠るだけで幸せ」と感じられる人は、恋よりも愛を求めるタイプなのかも知れませんね。このような人にとっては、セックスが少ないこともさほど苦にならないはずです。

しかし、適度な刺激を求める人にとってマンネリはとても苦痛です。マンネリからセックスレスになり、それが原因で鬱病にかかったり、「自分は魅力のない人間なのだ」と自己評価を低めて苦しんだり、子供がほしいのに言い出せなくなったりすることがあります。
相談された方のように、「キスも嫌」「セックスは年に一回あるかないか」となってしまった場合、関係が安定しすぎてしまっただけなのか、愛情そのものが冷めかけているのか、見直しをしてみることがいいでしょうね。
マンネリは片方だけが感じていて、もう一方は「長く一緒にいるのだからこんなものだ」と思っている例が少なくありません。相手を傷つけたり、不安にさせないように注意しながら、二人で話し合ってみましょう。
30代の知人夫婦はセックスレスに悩んでいました。特に奥さんは、

「Wベッドに寝ていても、胸さえ触ってこないなんて、私は女として見られていないのでは?」

と傷つき、悩んでいました。ところが、あるとき旦那さんが足首を骨折しました。奥さんが、夜中に寝返りを打って踏んでしまったら大変だから……と別々の部屋に寝ることにしました。
それまでは、どちらかが先にベッドに入り、勝手に眠るというパターンだったのに、寝る前に奥さんがWベッドに来て話をする、どちらかが眠たくなったら奥さんが別室に帰る、というスタイルに変わったとたん、旦那さんがなかなか奥さんを帰そうとせず、キスしたり抱きしめたりするようになったと言うのです。
旦那さんの足首が完治するころには、自然にセックスも再開できました。

環境を変えることは五感を刺激し、眠っていた恋の感情を呼び覚ますきっかけになります。ふだんとまったく違う服装をする、旅行に出かけ、ふだんの寝室以外の場所で寝る……というようなことが、「相手に惹かれ、相手を求める」という忘れかけていた感情を回復させることがあるのです。
キスやセックスの回数が減っていることを、彼はどう感じているか、聞いてみることを提案したいです。喧嘩したり傷つけたりするためではなく、

「私は今の状態をマンネリだと思っていて、それでいいとは思えなくなっているのだけれど、あなたはどう思っている?」

と、彼の考えを聞くことが目的です。「おわりにした方が良いかどうか」は、その話し合いの中で、おふたりで答を探していくのがいいですし、おのずと明らかになっていくのではないでしょうか。
「つき合う」「別れる」だけが男女のあり方ではないような気がします。ラブラブの時期からは変化するとしても、お互いを理解しようとする心は決して二人を不幸にはしないと思うのです。